GI値はあてにならない

GI値はあてにならない

GI値をご存じですか?
糖尿病の方なら知っている方も多いかもしれませんが、実は断糖食と相反するところがあるんですね。
このGI値は、グリセミック指数 (glycemic index) のことで、炭水化物が体内で消化されて糖に変化する速さを他と比較して、相対的に表した数値です。

 

 

初めは糖尿病対策として、アメリカで始まった考え方で、食生活をGI値の低い食べ物で構成すると、日本人に最も多い2型糖尿病や心臓病の危険性が少なくなるとされていました。
その為、一時期、GIダイエット法が効果出ると言ってもてはやされていたことがあります。

 

 

糖質は、体内でエネルギーとして使われないで余ったものは、筋肉や肝臓で蓄えられる限界を越えてしまうと脂肪として溜めこまれるので、GI値の低い食品を摂ることで体内脂肪を減らして体重を減らすと言うもので、食品を選べばいくらでも食べても大丈夫とか運動しなくても痩せられると言って流行していました。

 

 

そして、このGI値は100が最高で、食品の数値としては菓子パン類95、食パン91、白米83、小麦粉(薄力粉)60、生そば59、ライムギパン57、五穀米54、発芽玄米53、さつまいも55などになっており、低いほど血糖値が上がらないとされています。

 

 

糖尿病の患者さんは、GI値が60以内の食品を選ぶといいと言われており、これだけみれば、玄米やそば、さつまいもを食べていれば血糖値が上がらないということになりますね。
ですが血糖値を測ってみると、玄米もそばも、さつまいもも、白米に劣らず血糖値が上がるんです。

 

 

実際に糖尿病の方が、白米を玄米に変えてみても何ら変わりません。玄米を糖尿病の為に食べている方には残念な結果ですが、これは事実です。
今は、自宅でも血糖値を測ることも出来るので、測ってみると嘘か本当か分かります。
糖尿病の人が白いパンを食べれば数値が300のところ玄米だと250〜260になる、せいぜいそのくらいの効果です。

 

 

考えてみれば、白米も玄米も同じ炭水化物で糖質を多く含んでいることに変わりはないんですね。とは言っても玄米に意味がないということではなく、白米にはないビタミンや食物繊維が含まれており、血糖値に関しては、白米も玄米も差はないという事です。

 

 

これは、そばもさつまいも同じことが言えます。したがって、糖尿病の方は、GI値はあてにならないということです。
したがって、GI値にこだわっていると、必須の栄養素の摂取量も減少するなど、健康状態に少なからず悪影響が出てくることもあります。

 

 

このことからも分かりますが、糖尿病を根本から改善する最も有効な方法として考えれるのは、現時点で糖質をとらないようにする断糖食が最も効果が期待できる糖尿病の治療法と言えるでしょう。

 

 

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